開催にあたって

 近畿皮膚科集談会は,1927年(昭和2年)11月6日(日)に京都帝国大学学友会館で第1回が開催されました(近畿皮膚科泌尿器科集談会)。それまでは京都皮膚科集談会と大阪皮膚科皮膚科集談会が各々隔月に催されていました。しかし、それぞれの会員の一部は他方の会にも出席していましたので、“更ニ斯学ノ發展ニ貢献シ、併セテ會員相互ノ親睦ヲ攝iスル為”、両会を合併して、近畿皮膚科泌尿器科集談会という名称で会を開くことになったと言われています。第1回では演題が29題あり、参加者は80名を超えました。会の終了後には懇親会もあり、松浦(京大)、桜根(阪大)、佐谷(阪大)、中川(京大)、松本(京大)らが祝賀辞を述べたそうです。ちなみに29題の演題の第1席は「蛇毒ニ及ボス クロール、カルチウム ノ影響ニ就テ 蟹澤 進(京大皮膚科)」でした(皮膚科紀要より)。このような伝統のある学会の開催を任されたことを,誠に光栄に存じます。
 さて、今回は平成26年7月13日(日)午前9時より、オーバルホール(大阪市北区 毎日新聞ビルB1)で開催させていただくことにしました。特別講演は大阪市立大学教授の鶴田大輔先生に「水疱症―最新の診断と治療―」という演題名で、水疱症についてのup date な情報を解説していただく予定です。また、ランチョンセミナーでは 東京逓信病院皮膚部長の江藤隆史先生に「アトピー性皮膚炎の標準治療普及をめざして」と題して、日常診療に直結したお話を聞かせていただきます。その他、一般演題も多数、募集しており、実りある一日を目指しています。皆様方の奮ってのご参加を心からお待ち申し上げます。


 
第107回近畿皮膚科集談会 
大阪府済生会富田林病院皮膚科部長
会頭 中川浩一